ビットコイン下落中にSolanaとXRP ETFに機関資金流入

暗号資産市場はこの1週間、防御的な動きが続いているが、従来の金融機関はまったく異なる展開を見せている。
主要ポイント:
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- 市場全体の下落にもかかわらず、Solana(ソラナ)と XRP(エックスアールピー)ETF には機関投資家の資金流入が続いている。
- XRP ETF のローンチは今年の全市場で最も強力なスタートとなった。
- 今後さらに複数の XRP ETF が上場予定で、関心の減退ではなく Wall Street の需要拡大を示している。
Bitcoin(ビットコイン)が市場全体を引き下げる中でも、機関投資家の注目を安定的に集めている2つの資産がある。それは hype やソーシャルセンチメントとは無関係だ。Solana と XRP は ETF 市場で急速に存在感を高め、ローンチ以来ほぼ毎日のように機関マネーが流入している。
価格変動とは無関係のラリー
注目すべきは、このトレンドが下落局面で形成されている点だ。通常、市場が弱いと ETF の流入は鈍化する。しかし Solana ETF は例外で、市場が落ち込む中でも日々新規資金を吸い上げている。Farside Investors のデータによると、Bitwise(ビットワイズ)の SOL ファンドには 11 月 14 日に 1,200 万ドルの資金が流入した。これは一時的なものではなく、週次流入は 4,600 万ドルに達し、上場後 3 週間で一度も流出超になっていない。
これは、機関投資家が Solana を投機ではなく、弱気相場でも積み増すべきセクターエクスポージャーとして扱っていることを示している。
XRPが注目を集める
XRP ではさらに劇的な展開が起きている。Canary(カナリー)の XRP ETF は「成功したローンチ」を超え、記録的なデビューを記録した。初日の純流入は 2 億 4,500 万ドル、2 日目も 2 億 4,300 万ドルとほぼ同水準で、出来高は 5,850 万ドルに達した。アナリスト予想は 1,700 万〜3,400 万ドルだったため、結果は予想を圧倒した。
XRP の勢いは Solana を上回り、Canary の ETF を 2025 年の全金融市場で最も強力なデビューに押し上げた — 暗号資産だけでなく全市場で。
次の波は数日で始まる
この動きは単一の発行体にとどまらない。早ければ来週にも、より多くの発行体がローンチに動き出す。SEC(エスイーシー)が delaying amendment のない S-1 は 20 日後に自動で有効化されると明確にしたことで、Franklin Templeton(フランクリン・テンプルトン)、21Shares(トゥエンティワンシェアーズ)、Bitwise などの大手が XRP ETF の承認シグナルを受け取った。
まだ Form 8-A を提出していない発行体も、同じスケジュールに乗るために急いで申請するとみられている。これらの ETF の半分でも Canary の初動に近い流入を得られれば、Wall Street は Bitcoin ETF 以来最大の暗号資産 ETF 拡大局面に入る可能性がある。
資金流入が市場心理より重要な理由
Crypto Twitter が恐怖を叫ぶ一方で、機関投資家のオーダーブックはまったく異なる姿を見せている。Solana と XRP ETF に流入する資金は、市場が最も弱く見えるタイミングで入ってきている — これは短期ではなく数年先を見据える資金による「蓄積シグナル」として歴史的に知られている。
状況は極めて明確だ。リテールはボラティリティに売り、機関は下落を好機と捉えて買っている。もし XRP ETF の第2波が取引開始後も流入を維持するなら、2025 年に向けて Wall Street がどこにエクスポージャーを置くかを決定した月として記憶されることになる — その対象は Bitcoin だけではない。
本記事の情報は参考情報として提供されるものであり、金融・投資・取引に関する助言を構成するものではありません。Coindoo.comは特定の投資戦略や暗号資産を推奨・支持するものではありません。投資判断を行う前には、必ずご自身で調査を行い、有資格の金融アドバイザーに相談してください。





